Blog for Nameless-Value

novel, essay, poetry, criticism, diary

あいつと俺 Part1

その男は軍隊で一緒だったが、私はその男を嫌っていた。それにもかかわらず、私はあまりにも長い日々の後に再び彼に会った。それにもかかわらず、私は仕事でポジションを変えたので、彼と会うことができない別の日々を得た後、私は彼が私のような恋人を持っていたことを時々思い出す。



誰からも感謝の言葉も、誰からも拍手を受ける必要もなく、私が望むのはただ安全に人生を過ごせることだけで、他のすべてのものは奇妙なことに私に加えられることもなく、これ以上の素晴らしい出会いだけが必ずしも私にあった訳ではなかったのだが、かつて会った誰もが今は元気であれば、それが一番いいし、その気持ちだけが私の心を独占している、他のものはすでに私にとって無意味な可能性さえある。



しかし、彼は本当にいけ好かない奴だった、でも、その事実はそれほど重大ではなかった。



それは私の今の人生哲学でなければならないのだが、それをそれほど誇りに思っている訳は決してなく、正にそういう心だけがとても自然に感じられるのだ。



最終的には幾年が通過するだろう後、そいつと私はそれぞれの場所から立ち去り、何かを残していくだろうし、いくつかの他の場所は、誰もがいつかは行かねばならぬ場所だろう。それは実はそんな悪い事でもきっとないのだ。



私たちにとってそのことは、どの国の男と私たちにとっても、きっとそれ程違わない事に違いない。



すべてがかなり共に壮絶な気持ちで居ても心が酷く離れている訳でもなかった。それどころか、時には本当に素晴らしい思い出としても思い出せるし、同じ様な思いを、僕達よりもっと若い人達にも未来に抱いて欲しいとも思える。



ただ、今までに出会ったすべてのものを思い出させ、すべての若い世代にそれらをすべて書き留めたい。その感情だけが時々私の心を満足させる。私には少なくとも自分の心くらいならよく分かっているのだ。そういう風に思い出すって事にだって自分は実は満足しているのは悪い事でないし、相互に特別な事でもないし、自分達より若い人達にもそういう気持ちは持って欲しいとも思う。謂いたいのはそれだけなのだ。



男とか女とか、国だとか、職業だとか、イデオロギーだとか、特別の考えだとか、そんな事はどうでもいいのだ。奴が何処かで生きているなら、私と同じ様な事を考えているに違いない。要するに俺達はそうお互い違っちゃいなかったのだ、きっと元々。



或いは、奴はもうとっくに死んでしまっているのかも知れない。でも仮にそうであっても、それさえそう今の俺とも違う事なんかでもないのだ。そう俺もあいつも、隣に居る奴も、すべて、そう互いに遠い事なんかじゃないのだ、君にだって分かって貰えると思うけどね。





(つづく)



1月25日, 2021年