Blog for Nameless-Value

novel, essay, poetry, criticism, diary

僕たちは皆、誰一人として永遠に生きることはできない。


でもそれでいい。



僕たちは皆、長い悠久の時間では点でしかない時間だけを生きる。
でも、その点で何らかの他の点と重なり合わずに生きる者はない。


全てにおいて点は基本的に孤立しているけど、同時に一度は誰もが、一度は重なりを持つ。



ありとあらゆる点は、そのものにしかない何かの為にだけ 生き、死ぬ。


たった一度しか生きられず、いつかは必ず死ぬこの尊い生は大切に、先ず自分でしっかりと、そして少し余裕があれば、他の誰かと労り合い、時には助けられ、そして助け生き抜こう。


点でしかあり得ないこの生を慈しみ生を謳歌しよう。


点からしか見えず、点でしか味わえない風景を見、自らも風景の一部になろう。


愛を乞い求め、愛を捧げられ、点からしか出来ない何かを成し遂げよう。



どんな点も、悠久の果てでは、いつか全てが重なり消えて行くのだから。



最後は誰しも神か仏か魄にだけ委ねるしかないのだから。




Jan. 1st. 2021