Blog for Nameless-Value

novel, essay, poetry, criticism, diary

貴方は一体何を言いたいのですか?

あなたの声はとてもはっきりと私に聞こえますが、あなたの心は今私にとってとても正体不明です。私は貴方に聴きたいのです。貴方が描かけてくる言葉の意味において貴方が世界や貴方にとってその言葉がどう意味するかをです。


私の心は確かに動いていますが、どんなつもりで貴方のメッセージを貴方が送信しているのか、貴方の息をキャッチすることができますが、あなたの人生で貴方が息をしているけれど、その息が作るメッセージの囁きの意味は分からない。



あなたは私に何を言いたいのですか?それともそんな気持ちじゃないんですか?



貴方の表情は、貴方が知りたいか、貴方の心の中で持っている全てをキャッチするけれど、私はそれはよく分かるが、それを貴方はどう心で捉えているかはよくは分からない。


今のところ全く分からないよ、って言うか、永遠に分からないかも知れない。




私はこれまでのところ見当がつかない、そうでなければ、私は永遠にそれを知らされることはないかも知れない。




言葉はとても便利で有益なんだけれど、それがどんな気持ちを本当は示しているのか、案外それは全て公的なポーズかも知れない。


だからあとは、只語られた言葉の観念だけがそこらに貴方や他の皆の周りに漂っているだけかも。




あなたと誰かの周りに浮かんでいるのは、伝えられたメッセージの概念だけです。




一つの語彙、一つの文章は私にも齎されるのですが、その意味は私に解釈することができますが、その意味の妥当性は何かによって保証されることは何に拠っても為される訳でもなく、次から次へと確かに送られはするけれど、違う場所へも運ばれ、既に今そこにはなくなっている、そんな感じさえするんだ。




すべてのこれらの伝達される意思疎通での便利なさに対しコンセンサスは永遠に作ることができますが、私たち個人に説得力のあるそれぞれは、結局それぞれに個人的問題としてだけ残される。




昔々、若い歌手が歌った、あなたは一体何を言いたいのかい?ってさ。




その質問、私はあなたに取っておきたい、今、いつでもあなたが私に何かを言う、その逐一に私は反応できるさ、確かにね、あなたに私が今尋ねるように、あなたは私に何を言いたいのですかって、ね。


(つづき)




May. 17th. 2021