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誘惑の誕生石

誰にとってもあり得もしない様な瞬間って、いきなりやってくるもんなんだよ。


何かが溶けていってしまう様な瞬間は、何かの終わりで、別の何かの始まりでもある。


貴女の砦に辿り着く迄幾年数えたもう定かですらないけど、もうすっかり迷宮入りって言っていいのさ。

でも君の丘で、僕はいつも元気を与えられ、貴女にも未知の髄喜を僕が告げて貰えるなんて、僕は果報者だよ。


何にしたって、貴女がくれる天にも昇る気持ちにさせてくれる誕生石の誘惑って、どんな多くの卑劣な奴らから仕掛けられた罠の危機からも、僕を救ってくれるんだからさ。


貴女の砦に駆け込んで、その丘で至福の時を過ごせるなんて、超ラッキーさ。


とても慎ましやかな癒しって言葉が、僕にとって、貴女から貴女の中に感じた僕の心に浮かぶ面影にこそ相応しいさ。


ほんのさっき、思いもよららず、僕の左の頬に雹が掠めて行ったっけ。


時として、今からずっと先になった時の僕の貴女への思いが揺らぎはしないか、今から心配だよ。


でも遥か未来の僕が今の僕へ語りかく、心配するな、未来の君を信じ続けよ、と言いながら。


確かに一度気になり出すと、何の不安も倍増してしまうけど、僕が貴女から感じ取った誕生石は何もかも奇蹟の様に変えてしまう。それが余りにも尊いのは、貴女が僕にとっては、何があろうと永久の光を放つからだ。


貴女の光に包まれれば、なにも怖いものなんてない。


貴女から感じられた固有の温もりは、変わることなく生き続ける。又誰しもそういった思いとは持てる筈なのだ。そういう風に心に惑いある時は自分にそう語りかける。


忘れ難く放たれる芳香は、想起する自分に未来にどう対峙するかを語りかけてくれる。


そう、貴女の照らしてくれる愛の誕生石は、僕の歩む道に永遠の光りを放ち続けるのだ。


2022年六月二日英語で作成、同日日本語訳、翌三日完成。