Blog for Nameless-Value

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誰にでも愛だけを捧げる人

誰にでも、その人に愛だけを捧げる人がいて、その人に愛だけを与えることはとても切実な生き方だ。




その人は決して言い訳も報酬も公式の応答も要求しない、だから誰にでも愛を捧げるだけの人なのだ。




その瞳は、どんな暗い場所や公的な機会でも輝くのだ。その者は決して手当を要求しないからだ。自分の幸せは誰かに愛を与えることだけなのだから。




世の事中には無用に多くのジャンクワードや無用な誘惑に塗れているが、それでもその世界では、誰にでも愛を捧げるだけで生きていけるのは、何でも愛せる一部の者と、その周り出会いを受け取る誰でもだ、ということだ。




貴方はとても忙しいので、その愛情深い心は貴方の忙しい心を捉えることができなかったでしょうけれど、時折、誰かの非常に思いやりのある重要な小さな言葉、それが本当の愛であることに目覚めることがあるでしょう。





この世界の小さな片隅に、そんな存在は誰の目にもさして注目して貰えないけれど、その存在に、真に愛おしい心で誰かに気づいて貰いたい。




(不定期に続く)






8月14日。 2022年